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クさんに渡

とホンジョウがまとめようとしている。
そ、そんな???、じゃあぼくはなんなんすか?
自分の彼女をさんざん先輩にやられて、それで、はいお帰りって迎え入れればいいんですか?」
トオルがホンジョウに絡む。
そうだよ。
トオルくんだって浮気してたんだもの、そりゃあ言い訳出来ないだろう?」
とホンジョウ。
それは???」
トオルもさすがに口ごもる。
馬鹿じゃないの?アンタ」
とミユキは相変わらず喧嘩ごしだ。
オマエなあ!」
トオルがミユキの胸ぐらを掴もうとしたので、
まあ、まあ」
と言ってナカバヤシトオルの肩を押さえてそれを止める。

なんか、いいわ。
ふたり、アツくて」
とマキは冷めた顔で感心したようにそうつぶやく。
さあさあ、ふたりはちょっと2階で頭でも冷やして来いよ」
ナカバヤシが、トオルとミユキをソファから立たせ、リビングを出たところの階段の方まで誘導する。
と、あれほどさんざん悪態をついていたふたりだったのだが、以外にあっさりとナカバヤシに従い、仲良く手をつないで2階へと上がって行くのだった。
ところで、ホンジョウさん???、指輪、渡しますかねえ?」
トオルナカバヤシに尋ねる。
どうかなあ?」
ナカバヤシ
何?
その指輪って?」
とマキ。
ええ?
ああ、アイツが昔、ミクさんに渡せなかった婚約指輪。
今日、マキが見たいってことにして、持って来るようにアイツに言っといたんだけどね」
ナカバヤシ
ちょっと?!聞いてない。
勝手にまたわたしをダシに使って!」
とマキが不機嫌に眉を吊り上げナカバヤシを睨む。
なんか、いろいろと企んでますねえ?みなさん」
とハマグチは第三者の立場を楽しんでいるようだ。
もう、なんでそうやってみんなであのふたりをくっつけたがるのよ?」
とマキがぼやく。
まあ、いいだろ?
オマエがそこでまた剥きになんなくてもさあ」
ナカバヤシがマキをなだめる。
そんなこと言ったって」
ってでもまあ、確かにそうは言ったところでヒカルさんもなんか余裕の笑顔で帰って行ったことだし、自分が今更どうこう言う立場でもないか?なんてマキも改めて思い直す。
それにしても、指輪ってのは聞いてなかったよなあ、そう思いながらマキは窓の外へと視線を向ける。